第2回「この話、ほんと?」

質問1 契約書に押す印鑑は、実印ではなく認印でもよい。
回答 ほんと。契約書に押される印鑑は、その人が確かに書かれているとおりの意思表示をしたかどうかというときに、そこに使われている印鑑が、その人のものと証明されれば、その人がこの契約を調印したものと法律上推定されます。
質問2 乙の保証人になっていた父親丙を相続した甲は、その保証人の責任を負わなければならない。
回答 ほんと。保証には、個別保証(1回の特定の貸付についての保証)と根保証(一定の金額又は、期間で仕切られた数度にわたる貸付すべてについて及ぶ保証)とがあり、根保証の場合、丙が亡くなった後、乙と貸主の取引が続いていても、相続開始当時の貸付残額に限って保証の責任を負います。
質問3 甲は、破産手続開始決定を受けたことによって、借金その他の債務を支払わなくてもよい。
回答 うそ。破産手続開始決定を受けても、その後に免責決定をもらわないと、債務を免れることができません。
また、免責があっても、①租税、②悪意の不法行為による損害賠償、③雇人の給与、④雇人の預り金・身元保証金・罰金、科料、追徴金・過料など支払の責任を免れない債務もあります。