第1回「保証人の責任」

質問1 亡くなった父が生前、知人の保証人だったということが分かりびっくりしています。保証人の責任について法律的なことを教えてください。保証人というのは、どんな立場の人ですか。
回答 保証と言う約束に基づき、他人がある債務を履行しない場合に、その債務を他人に代わって履行する責任を負う人です。
質問2 連帯保証人は普通の保証人と、どんな違いがありますか。
回答 ⑴ 催告の抗弁権、検索の抗弁権がない。
⑵ 分別の利益がない。
というのが大きな違いです。
質問3 以上のことは、子が事故や犯罪などで他人に損害を与える、つまり不法行為の場合もあてはまるのですか。
回答 不法行為の場合、子が成年あれば、親がこれに何らかの関与をしていない限り、責任を負うことはありません。
しかし、子が未成熟で、責任能力のない場合には、親が監督者として、当然に損害を補償する責任を負います。
質問4 根保証というのは、どんな保証ですか。
回答 銀行とその取引先との間などの幾度にもわたる取引の過程において、債務の額の増額が予定されているものについての保証です。
質問5 根保証の中にも種類があるのですか。
回答 限定保証という、保証する限度額が定められているのに対して、包括保証については、保証する金額に制限はありません。